日本政府が原発処理水の海洋放出を決定!
おまつです!
先日、こんなニュースが流れました。
原発処理水の海洋放出決定 2年後めど、100倍以上に希釈
政府は13日、東京電力福島第1原子力発電所の敷地内にたまる処理水を海洋放出の形で処分すると決めた。・・・(中略)・・・菅義偉首相は「廃炉を進めるにあたり避けては通れない課題だ。処理水の安全性を確実に確保するとともに、風評払拭に向けてあらゆる対策を行う」と述べた。
トリチウムを含む水の海洋放出は国内外の原発でも実施している。基本方針によると、放出前に処理水を海水で100倍以上に希釈し、国の基準値の40分の1程度、世界保健機関(WHO)の飲料水水質ガイドラインの7分の1程度にトリチウムの濃度を薄める。
出典:日本経済新聞
あなたはこのニュースを見てどう思いましたか?
実際のところは国内外から非難轟々。
韓国なんかは訴えてやる!といきり立ち、国内でも農業・水産事業者から反対の嵐。
ただ、一方でアメリカは日本の処理プロセスを評価し、日本政府も問題ないと断言。
さて、
どっちの意見が正解?この問題の本質はなに?
この記事では、個人的に思ったことを書きたいと思います。
安心と安全は違うというお話
個人的には
安全やと思うけど、安心はできへん!
という感じです。
”原発処理水を海洋放出すること”において、この「安全」と「安心」はしっかり分けて考えないといけないなぁと思います。
海外の批評は政治的な意図があるからここでは無視するで
安全ってなに?
安全とは、科学的に問題ないということ。
政府が言っている
「基準よりめっちゃ低いねんから大丈夫や!専門家のお墨付き!」
「他の国の方が普段からもっと垂れ流してるで!」
「飲んでもなんてことない」
という説明はあくまで安全面の話。
僕はバリバリ理系出身なので、海洋放出された処理水が問題ないということをアタマでは理解しています。
安心ってなに?
ここで言う安心は、明確な基準とかではなくなんとなく大丈夫という気持ちのこと。
では、処理水が安心できないとはどういうことか?
これは、農業・水産事業者の方が心配されている風評被害の話ですね。
処理水で育った魚が目の前にあったとして、自分の子どもに食べさせたいですか?
八百屋さんに「処理水で育てた有機野菜」と「普通の野菜」が同じ値段で置いてあったらどっちを子どもに食べさせたいですか?
安心は心や気持ちといったとてもあやふやなモノで成り立っています。
つまり、どれだけ科学的に問題ないと言われても、なんとなく嫌という気持ちが勝ってしまうので安心とは思えないんです。
ちょっと話はズレるけど、穢れ(ケガレ)の考え方に似てるな〜って思う
人は感情で動く
結局、原発処理水の海洋放出で大きな問題になっているのは感情の部分なのかな〜と思います。
理屈は間違っていないけど、人の感情に配慮できていない。そんな感じでしょうか?
まぁどんなに配慮しても地元の人たちにとっては許されへん問題やろうけどな〜難しい話やで。
ところで、
「人の感情に配慮すること」は普段の仕事や生活でもとても大事です。これができると本当に色んな場面で役に立ちます。
自分が望んだように人を動かすことができます。
僕は仕事で交渉事が多いのですが、最後の決め手になるのは理屈ではなく「まぁ、この人がこれだけ言うなら仕方ないか〜」っていう感情の部分だったりします。
元大阪府知事の橋下さんが「最後のところは酒の力を借りる」と言っていましたが、本質的なところはそれに近いのかもしれません。
まとめ
今回の原発処理水の海洋放出の批判は、どうしようもない部分があると思ってます。
まあ、こういう難しい問題は国の偉い人たちに任せるとして。
個人的には理屈をこねくり回すクセがあるので、人の気持ちに配慮できる人になりたいと思う、今日この頃です。
ほな!
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